膜プロセス解析法 ダイアファイルトレーション
膜プロセス解析法 ダイアフィルトレーション
ダイアフィルトレーション操作は原液中の目的成分(例えば酵素)を原液中に保持し、同時に低分子量の溶質(例えば塩類)を透過液として除去する目的で用いられる。ダイア フィルトレーションでは膜モジュールの透過液流量 vd [m3/s]と同量の溶媒(水)を原液タンクに供給することで、タンク内液量 V0 [m3]を一定に保つ。除去しようとする溶質の濃度をCbとすると、物質収支より、
膜モジュールの溶質阻止率 R の定義より、 なので、
これをt =0でCb=Cb0
として積分すると次式となる。
時間t までの追加溶媒量の積算値をVd
(=vdt)とすると、原液の溶質濃度との関係は、
となる。例えば溶質の阻止率が0の場合、Vd がV0の1倍のとき原液タンク中の除去すべき溶質の濃度は始めの37%, Vd がV0の2倍となったとき14%に減少している。