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膜分離工学 膜分離法の特徴

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伊東研


「ものを分ける技術」すなわち分離技術は生産プロセス、環境プロセスなどあらゆるプロセスで必要な技術である。膜分離法も蒸留、吸着、抽出、吸収などとならぶ分離技術のひとつである。そのなかで膜分離法は分離機能を持つ固体の薄膜を利用し、溶質成分と溶液をその大きさで分ける(サイズ分離)という特徴がある。図は溶液中に溶存する粒子などの物質に対する各種分離技術について、分離するために利用する性質と物質の大きさを示す。膜分離法は精密濾過、限外濾過、ナノ濾過、逆浸透、透析、電気透析と各種の方法がある。膜分離法ではその方法に応じて特定の膜を利用することにより、分子レベルから粒子レベルの大きさまで幅広い物質分離に適用できることが特徴である。膜分離法はおもに圧力によって物質を分離するので、熱エネルギーを必要とする蒸留法などに比較して、省エネルギー的であるという利点をもっている。

 


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