Web版 化学プロセス集成
重油の流動接触分解プロセス(FCC, Fluidized Catalytic Cracking)

 

接触分解装置は原油中の高沸点留分(重質軽油,重油)を流動する触媒粒子により分解し,低分子量のLPGやガソリン成分などにするプロセスである。

ビデオ資料 出光興産北海道製油所FCC装置(39秒)

 

原料油蒸気は反応塔の底部から供給され,ライザー管内部で流動化した触媒と接触することによりLPG, ガソリン,軽油留分にただちに分解される。分解された油蒸気は反応塔頂から出て,蒸留塔に送られる。触媒は重油を分解すると同時に,自信は炭素(コーク)で被覆され,活性を失う。コークが付着した触媒は再生塔に送り込まれ,高温下で炭素を燃焼させて,再生される。再生された触媒は再度ライザー底部に供給され,循環使用される。

触媒は合成ゼオライトが用いられる。


参考資料:石油学会編:「石油精製プロセス」,講談社 (1998)


YouTube資料
FLUID CATALYTIC CRACKINGThe Inside Story of Modern Gasoline - 1946Gasoline For Everybody - 1947 Petroleum Refining
 


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